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  • 執筆者の写真こども園そら

2019年度 親子クラスのしおり 2


2019年6月3日(月)


にじみ絵について


  シュタイナー幼児教育の「にじみ絵」は「お絵かき」と言うよりも「色彩体験」というのが相応しいでしょう。透明感のある、美しい色水にとっぷりと筆をつける。それだけでも、心に喜びが広がります。


濡らした真っ白な紙の上にそっと筆を置くと、色がさあっと広がって、紙の上を色が動いていきます。色が動いているとき、色そのものが持っている質が、よりはっきりと感覚に語りかけてきます。


華やかな黄色は嬉しそうにぱあっと広がっていきます。

落ち着いた青は思慮深げに、やさしく包み込むように語りかけてきます。

赤はその強い存在感で周囲を圧倒します。

使うのはこの3色ですが、それぞれが他の色と交じり合い、限りない色のバリエーションを生み出し、色同士が語り始めます。


美しい色のハーモニーが響きあったり、お互いが混じってにごりを生み出したり・・・

仲がよさそうなところ、どうもしっくりいっていなさそうだねというところ・・・

まるで、色自体が人と人との関係性のようでもあります。


実際の人間関係の上で、子供たちは、まだうまく他者と関われません。

でも、にじみ絵の中では、ストレスなく、それぞれの個性や関係の作り方を体験します。様々な色が、個を主張したり、交じり合ったりしながら美しいハーモニーを形づくって行きます。こうして、子供たちは、内的に、それぞれの個が他者と調和して関係を作っていくことを無意識に学びとります。


  「にじみ絵」にうまい下手はありません。そこがまたいいなぁと思います。

どんなに小さな子がしても、それは美しく色が広がっていきます。

ですから、「下手だから描きたくない」といった劣等感とは無縁です。


  「にじみ絵」は治療教育の教材としても使われ、その治療的側面に期待が寄せられています。



【今日の手仕事】  にじみ絵 



【手遊び】   小さな小鳥が巣の中で 眠っている ぐっすりと

        お日様が昇って 目がさめた

        小さく泣いた ち ち ちち ち ち ちち


        小鳥は飛ぶ 小鳥は飛ぶ 飛ぶ 飛ぶ 飛ぶ

        

        小鳥はとまって歌います

        大好きよ 大好きよ


        小鳥は飛ぶ 小鳥は飛ぶ 飛ぶ 飛ぶ 飛ぶ


        あ おいしいもの 見つけた

        つん つん つつ  つん つん つつ

        お水を飲んだ  く く くく く く くく

 

        小鳥は飛ぶ 小鳥は飛ぶ 飛ぶ 飛ぶ 飛ぶ


        小鳥はとまって 感謝の歌

        ティーリエドゥドゥ  ティーリエドゥドゥ

        ティーリエ ティーリエ ティーリエ

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