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執筆者の写真こども園そら

2019年度 親子クラスのしおり 3

2019年 7月1日(月)


子供への色の働きかけ


 シュタイナーは子供に働きかける色の作用として、捕色を考慮に入れるようにと述べています。


 捕色というのは色環のちょうど反対に位置する色で、たとえば黄色なら紫色にあたります。私たちは外に一定の色を見るとき、不思議なことに内的には捕色を見ています。


たとえば、実験として、形は何でもいいのですが、20秒程ひとつの色を凝視した後、

白い紙の上に視線をずらしますと、紙の上に捕色が浮かび上がります。

まるで外と内のバランスをとっているように心が作用しているようです。

子供の心には、実際に目に見える色よりも、この捕色の作用の方が強いそうです。


 ですから、少し乱雑で騒々しく、喧嘩早いような子を落ち着けるために、普通には落ち着いた色、青や緑を使おうとしますが、実は反対で、子供の場合、そのような落ち着かない子供には、赤のような色を意識してあてがい、その捕色の緑が心の中で作用するようにします。


 「四つの気質」を考えるときも色は鍵となります。

おおむね「多血質」は黄色、「憂鬱質」は青、「胆汁質」は赤、「粘液質」は緑の質を持ち、実際その気質の人はそれぞれの色を好みやすいようです。


 幼児の間は、まだエーテル体が外に現れていないので、気質への治療的働きかけは控えますが、第二7年期以降は色彩による気質への治療的働きかけも意識されてよいと思います。


 「気質」を意識的に教育に取り入れることを、シュタイナーはとても重要視しています。


その子どもの資質が受け入れやすいものから働きかけることによって、その個性の中に浸透していけます。もし、子どもの資質とあまりにかけ離れたもので働きかけても、子どもはそれを受け取ることができないということを、教育者は常に意識していなくてはなりません。

詳細は、シュタイナーの『教育芸術』などをご参照ください。



【手仕事】  にじみ絵


【手遊び】  これは 小さな石

       いいえ これはかたつむりのおうち


       雨さんが降ってきて 

       かたつむりのおうちをノックしました


       タンペタンペタンペタンペ タンパールー

       かたつむり 出ておいで 小さな小さなおうちから


       するとかたつむりは 二本の角を出して

       あじさいの 葉っぱのところまで お散歩に行きました

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