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  • 執筆者の写真こども園そら

2019年度 親子クラスのしおり5

2019年 10月7日(月)


聖ミカエルのお祭り


 シュタイナー学校では、大天使ミカエルのお祭りを大切にしています。


玄関の下駄箱の上に飾ってある絵葉書が、「大天使ミカエル」が悪魔と戦っている絵です。ミカエルは右手に鉄の剣を持ち、左手に善悪を量る天秤ばかりをもっています。

そして、ミカエルの足元には、悪魔が踏みつけられています。


 9月29日の聖ミカエル祭は、勿論キリスト教のお祭りなのですが、シュタイナー学校では、そのお祭りの「悪と戦う」イメージを大切にするため、あえて異文化のお祭りを取り入れています。


学校で龍と戦うミカエルの劇をしたり、エポック授業で物語を聞いて絵を描き、

また「ドラゴンパン」なるパンを焼いて(これは京田辺の学校でしているクラスがあると聞きましたが、ほかの学校でもしているかは分かりません)、とても硬いそのパンを、

みんなでかみ締めて食べるなどの楽しい催しもあるようです。


幼稚園では、「悪」との対峙を直接語るのは、幼児の魂にとって時期尚早なので、例えば、魔物と剣で戦う素話などをして、季節のイメージとつなげています。

(「ならなしとり」「一寸ぼうし」など)


 「悪」というのは、勿論、私たちの中にある「悪」であり、恐怖、妬み、怠惰、傲慢さなど、魂の弱さです。

それに打ち勝つ力を、このミカエル祭の時期、宇宙が人間の体の中に贈っている。

実際に、宇宙から、その力となる鉄の要素が、隕石とともに地上に降りそそぎ、血液の中に入るのだと、シュタイナーは述べています。


 私たちは常に自分の中で、善と悪の間を行き来しています。

善を生かす勇気を持つため、このミカエル祭の時期、自己の内側を内省し、私たちを助けてくれるという大天使ミカエルから贈られる鉄の剣をイメージしてみたいと思います。



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